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会長挨拶

 
一般社団法人福岡県私設病院協会 会長  江頭 啓介

一般社団法人福岡県私設病院協会
会長
江頭 啓介

 一般社団法人福岡県私設病院協会は、昭和37年10月に県内の民間病院による任意団体として発足、昭和45年2月に社団法人化、さらに平成26年4月に一般社団へ移行し、公衆衛生の向上に寄与し、県民の健康を図ることを目的として民間病院の管理運営その他必要な事業、活動を行ない、現在の会員病院数は227となっております。

 具体的な活動として理事会を定例的に開催しながら、医療の質の向上と人材育成を図る研修会開催、協会活動を情報提供する広報誌発行、事務長・看護部長による喫緊の課題に対する委員会開催、行政等への提言活動、さらに地域医療に貢献する看護師を育成する看護学校や病院寝具等を扱う福岡医療関連協業組合の運営など、多岐に亘る活動を行っております。

 ところで、我が国は少子高齢化が急速に進展し、2025年には団塊の世代が75歳以上となる超高齢社会を見据えて、様々な医療制度改革、医療介護提供体制の見直しがなされており、私達民間病院にとって医療経営環境は非常に厳しいものがあります。

 歴史的にみると、我が国の医療は民間主体で提供されてきており、国民皆保険制度と相まって先進国の中で最低レベルの医療費とWHOが評価する最高レベルの医療提供体制を構築することができたのは、地域住民に寄り添い、存在してきた民間病院、小回りが利く多様な医療機能と総合診療機能を実践してきた民間病院の力によるものが大であると自負しております。

 現在の我が国の財政事情や人口減少する過疎地域を考えると、「民に出来ることは民が責任を持ち、民が出来ないことを官が支える」という基本、原則を再認識することが非常に重要となっており、自己責任で運営する民間病院は、納税によって国の財政を支え、過疎地域では雇用を創出し、地域を支える機能を持つものであります。

このように私達民間病院がこれまで地域で果たしてきた役割、機能を十分に踏まえ、今後も地域住民・患者の皆様が身近で安全な医療が受けられ、地域で安心して暮らせるよう、さらに民間病院の特性・特質を生かしながら地域包括ケアの推進、医療介護提供体制の整備、医療の質の向上に努めてまいります。